ラブ、デス&ロボット「彼女の声」 彼女の声が意味するもの

どうも、芙蓉です。

ここでは私が感じた事をとにかく自由気ままに書いていこうというブログです。

ジャンルは映画や美術や旅行、最近読んだ本などメインになりそうです。

適当に見ていってくださいね。

あと書いてみた後に分かったことですがどんどん文体崩れていってますが、ご了承ください笑

丁寧な言葉打つの大変笑

 

さて、初回は何を書こうかなと思ったんですけどさっき見たNetflixで配信されているラブ、デス&ロボットの「彼女の声」について書こうかなと思います。

これは友人に「あんた好きそうなやつあるよ」と勧められて見てみました。

 

まずは映像がすごいですね。アニメだけどほぼ実写。こういうアニメとかCGを使ってる作品全部に言える事ですが、ありえないロケーションが再現できたりするので見ててワクワクしますし、出てくる動物がひどい目にあっても「あぁ、そんなひどい思いをしてる動物は実際にはいないんだね。」と安心することができることが良い笑 この作品も激流の川が赤く染まったり、変わった地形の湖が出てきたりしてますね。お馬さんが沈んだりしても安心笑

 

 そして「彼女の声」のあらすじとしては

ある湖の辺りに集まる兵士たち。その湖から黄金の宝石を身に纏った女性が現れる。

その女性が声を発するとあれよあれよと兵士たちは発狂し始め、皆湖の底に。

でも、耳が聞こえない兵士だけは彼女の声が聞こえず難を逃れて…みたいな感じですね。

 

こっからは自分なりの考察なのでネタバレも含みます。

 

⭐︎金ピカの彼女について⭐︎

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全身宝石のような鱗に包まれて、独特の踊るような動きの彼女。鼻にはインドの女性がつけるようなピアスをしているし、どこかアジアっぽい雰囲気を感じます。そんな彼女の声は聞いた者を発狂させてしまうという力があるようですね。

そんな彼女に似てるなーと思ったのは、植物のマンドラゴラでした。あの、引っこ抜いた時に奇声を発して聞いた人が発狂しちゃうというやつ。ハリーポッターにも出てくるのかな?

ハリーポッター見たことないので確信ないですけど笑

でも、マンドラゴラは抜かれる時に奇声を発するけど、彼女は別に引っこ抜かれてないし、なんなら自分から姿を表すんですね。

そんな彼女が声を発するときに踊るような、なんか誘うような動きをするんですね(カモーンみたいな笑)

それがまた妖怪じみてていい!笑

その声に惹かれた兵士たちは発狂してしまい、みーんな湖の底へ。

ですが、一人の兵士は彼女の声に惑わされる事なく岸にいるんです。そして、惨劇を見て腰を抜かしている。そんな彼に、奇声をお見舞いしますが彼は発狂する事なく逃げ出します。

その時の彼女の「あれ?私の声が効かない?」的な感じで喉に手を当ててみたりしますが、そのまま水の中に消えていきます。

水中で逃げ出す彼を見つめる彼女。

その夜に彼が岸で眠っていると、水から彼女が上がってきて彼と添い寝するんですね、朝まで。

 

⭐︎奇声の本当の意味⭐︎

 

見てた私は「そ、添い寝?」ってなってなりましたね笑

殺したかったわけじゃないの?って。でも、続きを見てると添い寝した後も激流の中で彼をわざわざ待ったり、彼に体を擦り付けてみたり口付けをかわしたりするんですね。

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(口も宝石なのか、彼の口から出血すごくて熱烈だなぁ思いました笑)

となると、彼女は別に兵士をぶち殺したいわけじゃなかったのかもしれないと考えたんです。

そこで、私が似てると思ったマンドラゴラについて調べてみたら↓

 

マンドラゴラのヘブライ語の「ドゥダイーム」は、「女性からの愛」を指すヘブライ語「ドード」と関連すると考えられている(wikiより)

 

とあったわけです。

 

ということは、彼女の奇声は「彼女の愛の叫び」だったのかな?と思ったのです。

けれども、彼女の愛の叫びは人間にはあまりにも強すぎて相手が壊れてしまう。

ですが、耳が聞こえない彼(彼女はその事実は知らないと思いますが)は逃げなかった。彼女の愛の叫びを受け止めてくれた人になったわけです。しかも、ほんとの目当ては黄金に輝く彼女の鱗だったわけですが彼は彼女を追っかけます。

 

愛の叫びを受け止めてくれて、追っかけてきてくれたなんて彼女からしたら「待ちに待った王子様!」ってな感じかなー。ラストのシーンで湖の底には過去同じような目に合った兵士たちの鎧が沢山合ったので、彼女の奇声にやられた兵士は多数いたのだと思われますし。

その度に失恋したというか「また私の相手いなかったなー」となっていたと考えると、やっと相手が見つかったのに

ラストで彼に身ぐるみ剥がされてしまい、悲しい表情で叫ぶ気持ちは理解できました。

彼にそんな気はなくても裏切られたと感じたでしょうし。なんだか不憫ですね。

 

⭐︎そんな彼も狂うよね⭐︎

 耳が聞こえが故に彼女の告白を意図せず受け入れてしまった彼ですが、なかなかひどいやつで。目当ては彼女の黄金の鱗。彼女に一発頭突きをきめて意識を失った彼女の身ぐるみ剥がして逃亡を図ります。身ぐるみ剥がされた彼女は湖へドボン。彼女が沈んだ湖は彼女の血液で真っ赤に染まります。

 

 口付けの時は彼の口腔内が切れたようで彼女は血を流していなさそうな様子でした。なので、この時には彼女の血液に彼は触れていませんでした。

ですが、彼は川の水で顔を洗った際に意図せず彼女の血液を摂取してしまいます。その結果、彼は聴力を得ました。彼女は湖の精というか人間ではなさそうですし、彼女の血には何かしらのパワーがあるようです。他の考察サイトで「セイレーンを彷彿とさせた」とあったので、たしかに人魚は不老不死ですから彼の聴力が回復したのも納得だなーと思いながら見てました。

 

 聴力を得た彼は鳥の音に驚いていますが、いつから彼の聴力は失われたのかわかりませんが、鳥の音にびびるということは鳥の鳴き声を知らなかった可能性がありますね。

鳥が目視できる位置にいなかったのでどこからか聞いたことない音が聞こえてくる。そして、今自分が身ぐるみ剥がした彼女は声で攻撃してくるやつなわけですから、知らない音にびびるんでしょうね。実際、馬が鳴いた姿を見た時には驚いていなかったですし(馬から発せられた鳴き声だとわかったから)、鳴き声がした後に空見上げたら鳥が飛んでいて

「鳥やったんかい!!!」みたいな感じ剣振り回してますし笑

そして、聴力を得た彼は、湖から出てきた彼女の声を聞き踊るように湖の中へ入り沈んでいくのでした。

 

 以上「彼女の声」についてでした。

ラブストーリー的な感じになるのかなーと思いきや、彼が彼女の黄金目当てで恋愛感情なんてなかったっていうのがリアルでしたね。そもそも彼女の種族はいるんでしょうか?というか彼女は元々あの様な姿なのか?

もし、彼女は元は人間だったら?何か呪いをかけられてあの様な姿になったのなら?

あの声はまた人間に愛して欲しい愛への渇望の声でもあり、助けを求めるだったのかもしれない…など想像を色々掻き立てる作品でした。

 

ぜひ興味のある方は見てみてください。

では、今回はこの辺でー。